「さくらさくら」中1授業 筝の演奏は作法・基本の奏法・音色の3本柱。


箏② さくらソロ 練習用

1 はじめに


琴・さくら 桜田聖子

筝との新鮮な出会いは

生徒にとっては感動的な体験です。

先生の覚悟と

調弦などの準備が大変ですが

授業で必ず生徒の心をつかむはず。

基本的な奏法を身につけて

表現を工夫しながら

主体的に演奏させたいですね。

 

さくらさくらは一度は聞いたことがあるし

平易なリズムで

近い音域を繰り返す構成で取り組みやすいです。

日本の音楽の良さや雅やかな雰囲気の

音色の特徴を十分満喫できるでしょう。

 

筝は繊細な楽器。

  柱(じ)を動かさない

  筝をまたがない

・・はもちろんのこと

姿勢を正しく保ち

扱いはできるだけ丁寧に・・と

前時で心構えを説明し

筝の各部位の名称などを学習します。

 

では初めての演奏に挑戦する授業を

考察してみましょう。

キーワードは音色です。

 

 2 実際の授業のTC例

 

38名の生徒 3人グループで一面

13面が床における教室に配置している。

 

黒板には下の授業の流れを示している。

ことが置いてあるのは音楽室ではなく

カーペット敷きの少し広い部屋。

箏の学習期間だけ使用できるように

許可を取り準備をした。

教室に入る前の廊下で諸注意をする。

3人グループを確認し13班から順に入る。 

最後は1班。

 

T: 今日は音楽室ではなくて

  この教室で行います。

  筝が置いてあるので

  移動には十分気を付けましょう

 

  今日の予定は

 

   1 弦のロングトーン

   2 無作為ロングトーン

   3 さくらさくらを練習する

   4 CDのことの演奏を聴く

   5 話し合う

   6 再度演奏する

 

 ・・・です。

 では静かに入りましょう。

T:  1の活動です。弦のロングトーン

  姿勢に気をつけて・・構えて・・

  二の弦 どうぞ!

 

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 このように

二の弦から巾の弦まで4回ずつ弾かせ

弦名と音を関連付ける。

3人一組で交代して弾く

 

T:  3人で教えあってる班はいいね。

 では2の活動です。無作為ロングトーン

 先生が弦の名前を伝えますから

 それを正確に弾いてみよう。

 

無作為に弦名を伝え

正確に弦をはじくように促す。

3人一組で交代して弾く。

 

ポイント1

この時から演奏していない生徒は

演奏している生徒の姿勢や音などを教えあい

弦名を声に出しています。

グループ練習の良さが出ています。

 

T: では・・いよいよ

 「さくらさくら」を演奏しましょう

 その前にみんなで階名で歌いましょう。

 

ララシ ララシ・・・・

 

T:     少し声が小さいのは緊張してるかな?

  では演奏していない人は2人いるけど

  演奏している人の姿勢や音などを聴いて

  教えあっていきましょう。

 

「さくらさくら」を

ゆっくりしたテンポで全体練習する。

 

ポイント2

出だしに「この速度で行くよ」と空打ちしてから

スタートします。

始める前に速度を知り

安心してスタートできます。

 

音をまちがえたり

うまく弾けなかったりしている。

 全員が2回演奏できたところで自由練習に入る。

 

【練習10分】

 

 ポイント3

最後の部分では音の跳躍があります。

この部分を

何度も反復練習していたグループについて

みんなに紹介します。

つまづきやすいところを見つけたグループを

評価しています。

 

演奏していない生徒は手拍子をしたり

弦名を声に出したり

背中に手を添えて姿勢を指摘したり

積極的にかかわっている。

めずらしい筝を弾く・・

このことで音楽室にはない緊張感。

自然に規律ある活動になる。

 

T: では次に活動3です。

  いまからCDの演奏を聴きます。

  感想を発表しましょう。

       「音色」というワードを意識しましょう。

 

ポイント4

「音色」というワードを紹介し

「音色」と書いたカードを提示しました。

 ここから生徒たちの中に

「音色」というワードを使った交流が生まれました。

 

CDを聴く

ここから本題の「音色」への思考が

スタートする。

 

  C:   音色が僕らと全然違いました。

    響いていて・・ 

  C: 音色がはっきりしている

  C: 指を次の弦で止めている

    ような気がする

 T:    止めてるってどんな風に?

  C:   こんな風に・・(指でしてみせる)

  C: ぐいっとはじくといい音色になる

 T:    ありがとう。いいね。

  力を込める感じかな?

  ほかどうですか?

  C: 良い音色になるには爪の角を使う?

  C:   角で思いっきりバーンって

笑い声。

  T:    なるほど。ここのところだね。

 

爪の角をみんなで確認する。

 

  ほかはどうですか?

  C: 気を抜かずに弾く

  C: 強く弾く

  C: コンと弾く

 

 T: またオノマトペが出たね!

  「ぐいっと」とか「コン」とか・・

  雰囲気はわかりやすいね。

  力を込めたり

  うまく狙って弾く感じですか?

  C:    次の弦につけるっていうかつけて止める?

  C: 重心を下に持っていく

  C: 上から下におさえるように弾く

 

  T:    からただ全体のことが出てきたね。

   目の付け所がいいね。

 

ポイント5

生徒たちが擬音語などを使って表現すると

先生はそれを問い返して

言葉に変えていくことを丁寧に行っている。

 

  C:   どんな弦楽器でも手を立てて

    弾くことが大切。

 

さすが吹奏楽部という声。

 

T:  その音色にどうしたら近づけるかを

  グループで話し合い練習を続けよう

 話し合いをしてから再度練習が始まる。

先生は微かな音のキーボードで

柔らかく伴奏をしている。

生徒はだんだん間違いが少なくなってくる。

 

T:   練習の途中だけど・・

 一度弾いているときの姿勢を確認しよう。

 写真を用意しています。見てみよう。

 

プロの演奏者の写真を提示する。

 

T:   気がついたことはありますか。

 C: 指だけで弾くのではなく

  体全体で弾く感じ

C: わからないけど演奏してる人が

  よく音を聴いている気がする。

C: 姿勢がとても重要だと思う。

C:    親指以外を弾かない弦に引っ掛ける

C:    体を少し斜めに向ける?

C:  下に押すように弾く

 

T: 姿勢をよくしてで体を使うと

  指に力が安定して伝わり

  音色が変わるかもしれないね。

  最後に演奏しよう。

 

交代して3回ずつ演奏する。

 

3 ポイント4つ以外の

 

  授業のナイスポイント

 

  ●  準備万端であること

   前もって教室の手配の準備

   グループ分けの準備

   今日の6つの流れを提示

   柱(じ)押し手(おしで)爪等が学習済

   プロの演奏写真

   ちょうど良いCDのボリュウ

 

  ●親切であること

   中心の弦の七弦付近に目印をつけている。

 

  ●  生徒の発言を褒めうまく言い換えて

   共有を図っていること

 

挑戦してみましょう!がんばれ先生。